序論
▶エペソの手紙はガラテヤ書の次に書かれている書です。AD62年頃に監獄の中で記録された手紙です。何の過ちもなかったのに福音を伝えるということで異端として汚名を着せられ、監獄に入れられました。昔も今も、世の中の流れは同じような感じです。パウロはそこでエペソ教会に送った手紙です。重要なことは、迫害の中でもパウロが、そして、初代教会が重要なことを知っていたということです。手紙を書いたのは62年頃です。
1)しかし、8年後にどんなことが起きたのか。福音を妨げ、初代教会を迫害していたユダヤ人たちが滅びていきます。それがAD70年です。皆さんもご存知のように、エルサレムの神殿がそのときに崩れました。その神殿はいまだに回復できずにいます。イスラエルの子孫は約2千年間、国を失ってさまよい続けました。皆さんご存知のように、1948年に国連によってようやく独立していくようになりました。AD70年から1948年までどれだけ長い歳月が経ったでしょうか。そのようなことに対して、パウロと初代教会はあらかじめ知っていたのです。その事件について。このように、福音が伝わるときにサタンは非常に暴れていきます。皆さんがただ教会に通うということは、重要な答えもなければ重要なことも何も起きません。
2)そのあとはローマが起きて、また福音を伝える者を迫害しました。その当時、ユダヤ人はローマの属国にされていました。理由は一つです。ローマ皇帝だけに「主よ」と呼んでいたのです。ローマ皇帝だけに「キュリオス」と呼びました。しかし、イエスを信じる人々がイエス•キリストを「主よ」と表現していたのでその理由で迫害をしたのです。この世にあって主はただ一人、それはローマ皇帝だけなのに、どうしてイエスを「主よ」と呼ぶのかと。その当時は「主」という言葉がとても重要でした。神様を呼ぶときに、「ヤーウェ」とは言いませんでした。「主」と呼んでいました。だから「アドナイ」すなわち「主」と呼んでいました。そして、イエス様を「主」と呼んでいたのです。ローマ皇帝を彼らは主と呼んでいました。そこでイエス様がそのような背景の中から「主よ」と呼ぶから、皆、天国に行くわけではないと話しています。これを間違って解釈している方が多いのですが、その当時は主という言葉がとても重要な言葉で、そのような背景でイエス様が語られたメッセージです。
▶初代教会は知っていたのです。 AD79年にポンペイの火山が爆発します。ローマの南にある都市です。全体が火山によって溶けてしまいました。そして、長い間、迫害されているように見えますが、313年にローマは、福音の前にすべて崩れて屈服します。このような歴史について初代教会とパウロは知っていました。しかし、数多くの初代教会のイエス様を信じる人々が、このような祝福がるかどうか最初はわかりませんでした。皆、迫害の時代でしたので勇気を失って力がない状態でした。ですから、このような重要なことに対して全く考えてもいなかった。それでパウロが、そういう思いを込めてこの手紙を送ったのです。
▶このように多くの信徒たちが、想像以上に苦しみの中にいます。想像以上に信者たちは貧しさの中にいます。想像以上に明日から仕事をしなければならないのに、現実は難しいと思います。そんな中にいるので、このような大きな神様の御働きについて全く見ることができないのです。
▶神様が私にいくつかのことを経験させてくださいました。戦争が起きて様々な困難、危機が起きるようになりました。そして、そのような時代を経て、貧しさが何であるかを分からせてくださいました。もちろん、戦争の時代の中でもお金持ちがいたかもしれませんが、ほとんどは皆貧しかったのです。大変でした。あまりにも人々が大変で苦しい状況が続くと、信仰生活が成り立たないと言われます。また、教会に来てもメッセージが耳に入って来ません。現実があまりにも大変だからメッセージが耳に聞こえないのです。皆さんの中にうまくいっていらっしゃる方もいるかもしれませんが、すぐに献金もできないというくらい大変な方もいらっしゃると思います。そのような状況に置かれれば、ローマ福音化、世界福音化だということは全く自分と関係がないのです。だから、どんどん苦しみの中に陥ってきました。私もそのような経験があります。大変だったから、みことばが耳に入ってこない。そんな状況が続くと、だんだん死んでいくようになります。
▶今日、神様は初代教会に数年以内に起きる重要なことについて教えられました。今日の聖書の中でも明らかにしています。私は重要な3つのことを発見しました。数年内に答えが与えられると思いますが、どんなことが起きるのでしょうか。
1.キリストによって、私のすべての運命が変わった
▶今日エペソ1:1-2を見ると、このような言葉があります。神のみこころによるキリスト・イエスの使徒パウロから、キリスト・イエスにある忠実なエペソの聖徒たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたの上にありますように。とても簡単にすらすらと呼んで流してしまうかもしれない内容です。ところが、パウロが書いた手紙14巻の中に常に文章の頭の部分に出てきます。ガラテヤ、エペソなど、すべての聖書には常に先頭の部分に「父なる神と主イエス•キリストから、恵みと平安があなたがたの上にありますように」と、常にこのような挨拶が出てきます。つまり、神はイエス・キリストによって、私たちのすべての運命を変えてくださったということです。だから、皆さんもう運命を変えなければなりません。私たちは考え方を変えるだけでも御働きが起きます。私たちの人生の運命を取り替えていくこと、しかし、イエス・キリストはすべての運命を取り替えてくださいました。この契約を堅く握っていただきたいと思います。皆さんの中に苦しいなという方、いらっしゃると思います。そのような方は、キリストのゆえに、私の運命を変える。また、実は既に私の運命は変わっている。だから、キリスト、イエスによる、恵みと平安が私たちの中にあるということです。この契約の中で、本当に私たちが今、一番大変だなと思う部分が乗り越えられていくように思います。
▶私は本当に大変な時期がありました。大変だった時期で何が一番大変だったかというと、その大変さのゆえに信仰が生まれなかったのです。私はなぜ神を信じられないのか。何のために信仰生活をするのか。なぜこのような状況に陥っているのか分からなかったのです。自分自身が苦しいとき、地球上の中でこんなに悲惨な人はいるかというくらい悲惨だったのですが、それでも神の存在を私は信じられなかったのです。そんなある日、発見しました。神の子がこの世に現れたのは、悪魔のしわざを打ちこわすために来られたということを知るようになりました。聖書をよく見ると、悪魔を打ち壊すためではなく、悪魔のしわざを打ちこわすためと記録されていました。すごく重要な内容です。悪魔のしわざとは何でしょうか。私たちを災いの中に陥れる運命から完全に私たちを解放させてくださった方がイエス・キリストです。悪魔のしわざとは何でしょうか。創世記3章の問題から、私たちを解放してくださったということです。私たち人間の背景は生まれながら地獄でしたが、そこから解放させてくだ去ったということです。考え方をチェンジするだけで私たちは答えられるようになります。皆さん、言葉使いだけでも取り変えるだけで答えられるようになります。今までは不信仰のことをつぶやいたとしたら、他人のことで不平不満を抱いていたら、みことばを悟り、そのみことばに対して信仰を正しく告白するだけでも運命が取り替わっていきます。
▶このような契約にあった初代教会を通して、世界が変わっていくということを私たちは見ることができました。今日、皆さんがただ通り越す聖句をして見るのではなく、皆さんの家系や個人の運命が完全に変わっていくことを体験していただきたいと思います。私は時間があれば、仏教放送やカトリック放送、プロテスタントの放送も見ます。ソウルの有名な方たちの説教も聞いてみたりします。大型教会でかなり有名だという牧師先生の説教を聞いたりもします。やはり、多少の差というのは感じられます。田舎の方の人の説教を聞いてみますと、なんとなく田舎っぽく、何だかわからないけれどちょっと苦しんでいるなということが感じられたりします。でも、ソウルの方、特に教会が復興して成長している教会のメッセージを聞くと、やはりそれなりの理由があるなと思います。とにかく、聴きながらいつも感じていることがあります。なにげにメッセージの中に、他の人たちが言っていることを排除されていて、自分が言っていることは正しいと言います。やはり、放送に出るくらいですから、非常に立派な先生方だと思うのですが、自分の意見を主張します。しかし、そんな感じですと、未信者がいくら聞いても福音については悟りにくいなという部分があります。放送というのは多くの人々がそれを聞けるようにやっているメディアですから、それを通して未信者が福音を聞くべきなのですが、福音を伝えていくためのメッセージではなく、非常に難しいことになっていました。
▶皆さんの人生の終わりはどのように終わっていくかご存知でしょうか。簡単です。キリストはすべてを完了しました。そして、運命はどのように取り替わりますか。キリストの福音によって十分でなければなりません。そのような状態でこそ、サタンが皆さんからお手上げになるのです。キリストはすべてであり完全な方です。最近はいろいろな異端が生まれていて、新天地だとかいろいろな宗教が上がってきていますが、その教理だとか内容だとか関係ありません。皆さんはキリストひとつで十分で完全でなければなりません。また、キリスト教もいろいろな教派によって、バプテスマを受けるだとか、受洗される時の方法だとか言いますが、そういうことにはこだわる必要がありません。キリスト、それで終わりです。その中で大きな力を受けていただきたいと思います。受洗されるときに、教団によって「水の中に入るべきだ」とか、「いや、そこまでしなくてもいい」とか、いろいろな戦いがあります。水を少しだけおでこにつけるとか、逆に完全に水の中に浸されなければならないとか言う方がいらっしゃいますが、あまり関係ありません。イエス様が十字架にかけられて死ぬ直前に、横にいた強盗が言いました。「私たちは罪があるが、この方には罪がないのになぜこんなことになったのか」と。それで「あなたが天に行ったときに私を覚えてください」と強盗が言いました。その時、イエス様が何と言われましたか。「あなたの教派はどこか。あなたはバプテスマを受けました。もしかして受洗されましたか。水に浸されましたか」などと言う質問は一切しませんでした。「あなたは今日、わたしと一緒に楽園に至る」と語られたのです。それは受洗しなくてもよいのですかということではなく、あまりそのようなことは無駄話ですから、気にしないようにということです。運命がキリストによってすべてが変わっていきます。みことばに対しても賛美歌の歌詞も、結局、賛美も人によってつくられたわけですから、みことばがすごく甘いとか非常に吟味して読むとよいなどと言いますが、他の異端だとか言われているところにも、賛美一つに対して「これはすごく深い賛美だから、こうやって歌いましょう」とかいろいろ言われているようなのですが、あまり関係ありません。もしも深いメッセージ、本当に意味深い内容を読みたければ、返ってキリスト教でなくても、他の書物を読んだ方が深いかもしれません。ですから、そのようなことは気にしないでください。とにかく、キリストによって運命が変わったということだけ、覚えていてください。なぜなら、イエス様の字架ですべてを完了したと言われました。パウロは、本当にキリスト、イエスを知る知識が最高の知識だと告白しました。
▶これを本当に信じるとき、驚くべき事件が起きます。皆さんの中で長引いていた家系代々の霊的問題が崩れます。なぜだかわかりますか。その時、サタンが手を上げます。目に見えないサタン、それはキリストによって答えを完全に下したときのみ離れて行きます。勝利を治めたヨセフはこのように言いました。私の勝利の秘訣は、こうしました、ああしましたとは言えません。主が私とともにおられたので、主が私をここまで導いてくださいましたと簡単にお話しました。ダビデはこう告白しました。主は私の羊飼い、私はなにも乏しくないと告白しました。それですべてです。皆さんもおしまいにしてください。すでにもう運命は変わりましたし、変えなければなりません。自分の運命がそうなったということを知らないまま信仰生活をしますと、信仰生活が40年、50年になると、人生の終わりは外にも出られなくなっているくらい悲惨な形になってしまいます。なので、パウロが、常に文章の頭に語っていたようにキリスト、イエスにある恵みと平安があなたがたの上にありますようにと告白しました。
▶ある方がこのような質問をしました。聖書を読むと年代が合わないのでと言います。本当に無知な話です。創世記1:1を見ますと、神は初めに天と地を創造されたと言われています。その初めは何十億年前だかは誰も分かりません。科学者の皆さん、聖書は年代の書物ではありません。一日目に何を作り、二日目に何を作ったと説明する本ではありません。万物は神が創造されましたが、人間だけは神のかたちどおりに創造された、そこにポイントを置いています。人間は万物の霊長ですが、人間が神様を離れた瞬間、神のかたちが崩れる瞬間、大変なことになったのだと説明したかったのです。創世記3章、6章、11章の問題が起きるということです。
▶その中から完全に運命が取り替わる働き、そして、取り替わったということを覚えていただきたいと思います。クロスビーは言いました。自分は盲目であっても構わないと。なぜならキリストが私の主となられ、私の道を導かれるからと言いました。その告白は暗やみが完全に崩れる告白でした。働きが起きる。
2.キリストにあって身分が変わったことを味わいなさい
▶今日、皆さんの人生が取り替わっていく二つ目の内容です。今日、神様は私たちにみことばを与えてくださいました。そのみことばは、皆さんの身分が変わったということです。運命が変わっただけではなく、身分が変わったのです。だから、新しいことを味わってください。
1)今日の続きを見ますと3節に、このような部分があります。キリスト、イエスの中にあるすべての霊的祝福をもって。これが新しい祝福です。福音の力はこの霊的祝福です。キリストにおいて、天にあるすべての霊的祝福。
2)4-5節、しかも、世界の基が置かれる前から、私たちは選ばれたということです。
3)6節には、恵みと栄光がほめたたえられるためです。
4)9節には、御心の奥義を私たちに知らせてくださいました。この方にあって、神があらかじめお立てになった御旨。これを経綸とも言っています。英語ではpurposeです。意図、目的という意味です。皆さんはどうしてこういうことが起きたのだろうと思うかもしれませんが、実はそれは全部、神様の意図、神様の御旨によって導かれたということです。それを経綸と言います。
5)11節には、みこころによりご計画のままをみな実現される方の目的に従って、このようにあらかじめ定められていたのですと書いてあります。そして、私たちは、この方の御国を受け継ぐものとなりました。これを企業とも言いますが、つまり、サムソンなどの企業もありますが、私たちはこの方の御国の祝福を受け継ぐ者として召されたということです。皆さんは古いものではなく、このように新しい祝福を握ってください。まず、一つ目です。整理します。キリストに会う瞬間、運命が変わった。その運命が変わったということを確認する瞬間、身分が変わったと、新しいことが与えられたということです。6)13節は、どうなっているでしょうか。この方にあって、私たちは証印を押されました。重要なものには、サインをしたり、そこに判子を押したりします。本を書く人は、その本に名前を書いて判子を押したりします。皆さんは、御霊、つまり、約束の聖霊をもって証印を押されました。もう一度整理します。キリストで終わったということに信仰を持つ瞬間、その告白は運命を取り替える告白となります。ですから、聖書によりますと、心で信じて義とされ、口で告白して救いに至ると言われています。
3.キリストにあって準備しておかれた現場を変えなさい(10節)
▶三番目のポイントは、10節を見ていきますと、天にあるものも地にあるものも、その方によって一つに集められる。これは皆さんの未来が備えられてあるとことの表現です。救われた皆さんには、未来が備えられている。どんな未来か。天にあるものも、地にあるものも一つに集められるということです。多くの人々は自分は苦しいと言っています。多くの人々は自分が経済的に苦しいと言っています。多くの方々は会社で非常に大変だと言う方もいらっしゃると思います。そのように苦しい、難しい、大変だという方が、今日、見つけてほしい内容です。▶私たちは、会社と社会生活でどうすべきか。今日の内容を確認してください。特に10節をご覧いただきますと、天にあるものも地にあるものも、いっさいのものが、キリストにあって一つに集められるのです。つまり、皆さんの会社の中にある祝福、その苦しみは苦しみではなく、天とつながっていく祝福を得るしかないということです。どういうことでしょうか。そのような社会の問題、会社の問題が、皆さんのやっているビジネスが天とひとつに集められるということです。そうすると、その仕事は大変ではなく、これは祝福だということになります。皆さんが召された理由、皆さんは、キリストによって運命が変えられました。そして、多くの人々を生かすために天と地が一つに集められる祝福の中に置かれました。皆さんは、身分が変わりました。天にある諸々の霊的祝福によって皆さんがここにいらっしゃるわけです。そんな皆さんは天にあるもの、地上にあるものがひとつになっていく中にいる。この祝福の中に皆さんが置かれている。必ずこれを味わっていただきたいと思います。今日から、皆さんがされているすべてのお仕事が、天と一つになっていくその祝福の中に預かるように願います。
▶どのように成功しますか。多くの人々は成功の秘訣を尋ねます。ヨセフは奴隷でした。奴隷の仕事は、主に掃除をすることです。そうですよね。奴隷の仕事はほとんど仕えていくことしかありません。だから、難しいことはありません。自分がやっているその仕事に、天の祝福と通じるようにしていくということです。それで主がヨセフとともにおられたのでと聖書は言っています。未信者であってポティファルはヨセフを見て言いました。主はあなたとともにおられると。もしかしたら皆さん、もっと大変なことが起きるかもしれません。なぜなら、ヨセフは濡れ衣を着せられ、監獄にまで入れられました。しかし、その中で重要なことが展開されていきます。政治家に出会いました。王と自分の間の架け橋役ができる人にも会いました。そして、相手の夢を解釈してあげました。パロは自分が見た夢に対して、誰も解き明かすことができなかったが、それを解き明かすものとしてヨセフをその大臣が繋いでいきます。そして、パロの前に行って語ります。王様が見た夢は、このような内容です。これから7年間は飢饉にあって皆死んでしまう。でも、その前に7年間は非常に豊かな豊作となる。だから、エジプトの空いている土地を穀物の倉庫にしてほしい。後の7年間は世界中が飢饉になるので、その時に納めた米を売りつけていくのですと。パロ王が驚いて、どうやってあなたはそのように私の夢を解き明かすことができるのかと尋ねました。ヨセフは何と言ったでしょうか。主が私とともにおられる。主はパロ王を愛していられるのでと言いました。 受ける祝福、簡単です。誰も分かりません。目に見えない霊的祝福。天において地において、これが一つにつながっていく祝福。皆さんが持っています。今日から皆さん、勝利していただきたいと思います。難しいことはありません。いつも始まりは、一番低いところからです。ダビデは羊飼いからスタートしました。そこから最高の祝福を味わいました。
▶私はキリスト、イエスにある祝福を受けた後、自分の考え方、すべてを変えていきました。私は何の背景もありません。しかし、神様は、キリストは私とともにおられる。私は神の子どもであり、伝道者です。無条件、他の人よりも30倍走りました。30倍が可能でしょうか。可能です。無条件30倍。だから、私は物事が決まったらてきぱきとやっていく性格です。のんびりするのはあまり好きなタイプではありません。なぜなら、もう決まったことですから。時間がありません。睡眠時間も4時間、5時間眠れば十分です。もうそれ以上寝る時間がありません。あるいは、寝なくても構いません。それが習慣になって、あまり睡眠をたくさんとるとバランスが崩れてしまいます。今、私がメッセージをするときは一つや二つのテーマではありません。いろいろな集会があってスケジュールがあります。海外に行きますと、集会が終わると9時、10時ごろになります。その後、いろいろな会議を兼ねて夕食を食べます。ちょっと話が長引くと、ある時は夜の12時になってしまいます。深夜1時を過ぎたりもする。その後に、ホテルに戻ります。戻ると、皆、寝ます。でも、私は翌日のメッセージの準備をしなければならない。そうすれば、2時、3時になってしまいます。ほとんど毎日がそんなスケジュールです。しかも、それは30年間ずっと続いています。だから、私はメッセージする分量も他の人の10倍やっています。そして、私が行く場所も他の人の10倍以上です。それ以外にも、たくさんの宿題が私を待っています。自分がやらなくてはならないメッセージ、書かなくてはならないメッセージが10倍。「それは本当に大変でどうするのですか」とよく言われるのですが、まったく大変ではありません。なぜなら全部、祈りです。全部、答えです。全部、神様の祝福の答えです。なぜ私はこの話をしているのでしょうか。皆さんがキリスト、イエスにあってこれらをやっていきますと、神様の大きな御働きが起きてきます。聖書はこれを説明しているわけです。天にあるものも地にあるものもキリスト、イエスにあって一つに集められる。▶皆さんが今日味わうべき一つ目、運命を変えることです。二つ目は何でしょうか。身分を変えてください。三つ目は何でしょうか。現場を変えてください。現場をどのように変えるのか。天にあるものと地にあるものがキリストにあって一つに集められるわけですから、皆さんのその現場は天とつながっていくようにして行く。
▶レムナントの皆さん、勉強をするときに祈りながらやった勉強、それが世界に昇っていく一つの道になっていきます。大きなことではありません。よく言うことなのですが、やはり、牧師たちの生活が大変です。いろいろな報告が上がってきます。そして、みな経済が大変だから、いろいろなミスが起きていると報告が上がってきます。ソウルも釜山も、タラッパンをやっているのではなくマルチの美人巣をやっていると。マルチのビジネスで何をやったとしても関係ないけれども、誰がそんなことをやっているのかということです。そのようなビジネスが問題なのではなく、すごく究極に経済がないから焦っていて、また一発何か体験を儲けようといってやったときに失敗に変わってしまうことが多いから心配ですが。そのようなことはともかく、皆さん、何年かは基礎を正しくやることです。経済が大変な人は、何人かかってもよいのです。基本、根本を正しく、基礎をしっかりと根本から。全部、ふくらますことなく正しく正直にやっていくこと。何か大きな答えを得ようというのではなく、神の御前にあって基礎を根本を、そして、一番低いところから やっていくことです。それが奇跡を起こす道です。ですから、私はいつもシーバの話をよくしました。天にあるもの、地にあるものが一つに集められるとは何か。シーバは最初、掃除をする人でした。そんな従業員にすぎなかった人が、世界を生かすようになっていきました。そのように基礎、根本を磨いていくとき、残りは神様がなさっていきます。ビジネスをやっていらっしゃる方いらっしゃいますか。世界で最高になれるような物腰で、神の御前に立ってやっていただきたいと思います。その後のことは、神様が責任を持たれます。今大変だからと言って、未来のことを心配する必要ありません。これからどうしようという心配などは全部削除してください。今、最高に御前に立ってやってください。学生は明日勉強する。明日はありません。今日を最高にやってください。今を最高に。成績がよい、悪いという問題ではありません。今、最善を尽くすことが、明日につながっていくのです。
▶たとえば、病気にかかっている方は落胆しやすいと思いますが、Ⅱコリント12:1-10の内容を通して、パウロが受けた祝福を受けてください。パウロは自分の体に病気がありました。そこで本当に深い祈りの中に入りをした中で大きな恵みを受けました。彼は言いました。この世には本当に知ることのできない恵みを受けるようになったと。だから、あまりにも驚いて、自分がこんなに弱いことを誇りに思うと。私はこんなに弱いときに祈って、このような大きな祝福を受けたということは、弱いことを誇りに思うと言いました。
結論-エペソ1:3、6、14
▶今日のポイントは、エペソ1章を通して本当にすごいことを見つけてください。私の運命、本当に地獄のようなどん底から解放された大きな祝福はエペソの1章から出ました。私は自分の人生を振り返りますと、立派なことが一つもありません。このキリストがどれくらい恵み深い方であるかを証しするために、神は私に想像を絶するほどの大変なことを体験させてくださいました。
▶皆さん、今日は結論的にエペソ1:3、6、14に繰り返して同じような内容が記録されています。3節、神様をほめたたえます。6節には、その栄光がほめたたえられますように。14節にも、神の栄光がほめたたえられるためですと書いてあります。これはどういう意味でしょうか。聖歌隊が賛美をささげるということも賛美ですが、これはそのような意味での賛美ではありません。初代教会のこの貴重な人々を通して、ローマを生かすようにする。あなたがたを通して、エペソを生かしていく。滅亡に陥ったユダヤをもう一度生かしていくということです。皆さん、おひとりおひとりを召されたのは、皆さんを通して皆さんの家系を生かす、その神の栄光を見せるということです。その栄光がほめたたえられますようにということです。賛美も、私たちがささげる賛美もとても美しいものです。でも、このほめたたえるということは、神の栄光をほめたたえていくということです。
▶私が知るある執事さんがいます。この執事さんは、非常に知識がなくて貧しい方でした。娘はなく、息子だけ三人いました。外見は、少し足りないような感じがするかもしれません。けれども、その方はそういった方ではありませんでしたが、ある時のことです。特にその時は職業もないわけですから、町中のいろいろな人たちの世話をしてお使いをしていました。例えば、ある家で宴会や祭りがあったりしますと手伝ってあげたり、ある家で葬儀が行われれば、そこに行って手伝いをしたりしていました。手伝った後に、少しばかりの食事が与えられますので、それをもって息子たちに与えたりしていました。その方には、信仰生活がありました。その方は、自分自身がやっていることに対して恥だと思っていませんでした。この執事さんは、片方の足が不自由でまともに歩けないのですが、そんな自分でもいろいろなところで世話をして働いて息子たちを育てている、それに対して神様に感謝していました。人々はそんな人に対して特別な視線はありませんでした。親がその状態だから、息子に対しても周りの人たちは変な態度をとったり見下したりしていました。しかし、三人の息子は立派に育てられました。信仰生活の中で、ただ祈りながら勉強して、祈りながら勉強をして。お金がないわけですから、塾や習い事はできません。その結果、どうなったのか。長男は、その町で初めて将軍になりました。町中で初めての将軍ですから、横断幕を出してお祝いをしたりしました。そして、二男はその町でまた初めて司法試験に合格して判事になりました。その町で皆初です。小さな田舎の町です。そして、三番目の息子は、その町で最初の医師になりました。その町に病院も設立しました。その後からは、その執事さんに対して誰もため口を聞いたり、変な態度をとる人はいなくなりました。今は亡くなりましたが、昔、その方が健在であったときには、何か町で行事があったりするといろいろな人たちからもてなされていました。私が驚いたのは、その執事さんは執事さんで分かりますが、その息子さんたちが偉いなと思いました。そのような家庭や親の背景の元で、全く揺れることなく、みことばと祈りの中で自分の勉強に励んでいたのです。そして、行く所々で彼らの成功は、実は神様の栄光をささげるものだったのです。本当にすばらしい信仰でした。会話をしてみますと、非常に謙虚で、私たちの方が信仰が生まれるくらいの人たちでした。長男が将軍になる前に会話をした覚えがあるのですが、中心がやはり違う方だなと思いました。「どのようにいつもテストに合格したり、うまくやっていらっしゃるのですか」と聞いたら、「そんなことないです」と言いながら、本当に謙虚に「あまり時間がなくてただ猛スピードで勉強したけれど、士官学校での試験のとき、問題用紙を見たら自分が勉強した部分がちょうど出て、それで本当に良かったです。時間がなくて夜中に少しずつ勉強をしたのに、自分が勉強をした範囲だけが出た」とおっしゃっていました。そして、祈りながら大変な人たちを手助けしていました。将軍になって以降は、もっと大きな働きをするようになって、町中にいろいろな助けをくださいました。
▶皆さんが今日、静かに運命を変えていく時間になっていただきたいと思います。「いや、教会に通っているから運命は変わったのではないですか」と思うかもしれません。違いません。皆さんの大変さ、キリストで本当にすべてが終わったということを静かに確認する瞬間、運命が変わります。ですから、他の世的なことはさておき、皆さんが神の子どもだということに対して黙想しながら身分を確認するとき、天の諸々の祝福が皆さんについてきます。そして、この時から答えが来ます。天においても地においてもすべてがキリスト、イエスにあって一つに集められていきます。今日からこの3つの祝福が皆さんのものになることを主の御名によってお祈りします。
(祈り)
神様、感謝します。今日のエペソの手紙は福音のために監獄に閉じ込められていたパウロが書いた手紙です。恵みを確認し感謝します。キリスト、イエスにあってその恵みと平安を伝えたパウロのように、私たちがそのキリスト、イエスにあって運命が取り変わる祝福がありますように。天の霊的な祝福にあって、自分の身分が変わる祝福が今日から始まっていきますように。自分がどこに属していようと、神の御国がその現場に臨まれますようにお祈りいたします。そして、神の栄光が全地に広まっていく主役となるように願います。イエス•キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
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